「メンタルとフィジカル」のバランスの重要性
中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和)に入団。
1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王に輝くなど、Jリーグ通算228試合で93得点をマーク。日本代表では、45試合で9ゴールを記録し、1993年にはワールドカップアジア地区最終予選も経験。2002年に現役引退。日本サッカー協会のJFAアンバサダー、浦和レッズコーチ等を経て、現在はサッカー解説者として、メディアで活動中。
さる2013年7月7日(日)、埼玉県川口市の個別指導「こだわり」塾において、サッカー元日本代表にして、“Mr.Reds(ミスターレッズ)”とも称される福田正博氏の講演会が開催された。
テーマは「メンタルとフィジカル」のバランスの重要性。このバランスをスポーツのみならず、いかにして学習目標の達成につなげるかについて、福田氏が自らの経験をもとに、夢見る小中学生に伝えてくれた。
また終演後には、サインボールの当たる抽選会や記念撮影を通じ、参加者の目も一層輝きを増すイベントとなった。
スポーツと教育に共通する「個」の尊重
いつの時代も我が子の教育についての悩みは尽きない。中でも、「部活や習い事、遊びだけでなく、自発的に勉強してほしい」という想いは普遍のテーマだ。
そこで、大卒Jリーガーであり、現役引退後は教育に力を入れてきた福田氏が、変化するスポーツの指導現場とも重ねあわせながら、あるべき教育の姿について語ってくれた。
象徴的だったのは、スポーツの現場でも“個別指導”の重要性が強く認識され始めているということ。
例えば足が速い、体が大きいといった身体的特徴だけでなく、視野が広い、仲間を大切にできる・・・といった個々の個性をしっかり見極め、活かし伸ばせる個別の指導が、個々の力を最大限に引き出す上で、ますます重要になっているのだという。
教育の現場においても、分からない部分や、分かるための指導方法は人それぞれ。福田氏の挙げたスポーツ現場の事例は、集団向けの授業では理解できなかった問題でも、個別指導塾で一人一人に合わせた指導に接した途端に理解できるようになる構造と、非常に良く似ている。
目標達成に重要な「メンタルとフィジカル」のバランス
福田氏は現役時代、FWという常に結果を求められ、プレッシャーのかかるポジションを務めてきた。
その中で、福田氏は「メンタルとフィジカル」のバランスの重要性を強く認識したという。
今回は、このバランスをスポーツのみならず、いかにして学習目標の達成につなげるかについても、3つのポイントを挙げて語ってくれた。
(1) 継続 :まずはしっかりと続けること
(2) やりすぎない:オンとオフのメリハリをつけて、集中して取り組む
(3) 考えてやる :「何の為にやるのか?」目的を持って、考えて取り組む
部活や習い事、もちろん遊びも、全てが小中学生の内には大切な“学び”の場だ。とは言え、本業の学業ともきちんと向き合って欲しい。
福田氏のメッセージには、“後悔しない最高の結果を得る為に、どう全力を出し切るのか。”実績に裏付けされたその本質が凝縮されていた。
ミスターレッズ直々の手渡しに生徒たちも少々緊張気味?
右:「こだわり」塾・坂井塾長とのツーショット。
「本日の福田氏の講義を指導に生かし、より一層のレベルアップを図る」と坂井塾長